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サービスの新しい形
ある世界大手の不動産サービス企業は、不動産、施設・ プロジェクト管理、リース、資本市場、鑑定を専門にし ています。20 世紀初頭に米国で創業した同社は、その 後大きな成長を遂げるなか、最先端のシステムを維持す るために技術的な刷新を何度も必要としてきました。
同社の最近の主な目標は、業務全般でサービス品質を向 上させる重要なプロジェクトを導入することです。そこで IT 部門に課せられた任務は、ネットワークのセンターオ ブエクセレンス（組織横断チーム）の設置、Software as a Service（SaaS）、パブリッククラウド、SD-WAN（ソフ トウェア定義型広域ネットワーク）といったテクノロジー の導入など、IT 運用（ITOps）の合理化を目指した一連 のイニシアチブを展開することでした。
IT 部門の責任者は次のように述べています。「IT サービス の提供方法を大きく変える、複数の重要な IT プロジェク トを進めていました。これらを可視化するために、クラウ ドやハイブリッドネットワーク向けに設計された新しいモ ニタリングソリューションが必要であることは明らかで した」。
従業員やクライアントとの音声通信・コラボレーション 手段として、同社では Skype for Business を使用して いました。また、上場企業である同社は、Skype for Business を使い米国の金融業界に情報を発信するなど、 関係者全員に対して常に優れたユーザー体験を維持する ことの重要性を強く認識していました。
そこで同社は、SD-WAN やダイレクト インターネット ア クセス（DIA）などのテクノロジーを統合してネットワー クを再編成し、ユーザー体験を向上させました。しかし、 これらのテクノロジーの利用は不動産企業が直接管理で きないサービスに大きく依存していたため、可視性は低下 しました。
運用責任者によれば、「すでに多くのモニタリングソリュー ションを導入していましたが、それらの多くは社内ネット ワークに焦点を当てたものでした。どのネットワークから アプリケーションにアクセスするかを問わず、ユーザー体 験をエンドツーエンドでモニタリングできるソリューショ ンが必要だったのです」。
さらに ITOps チームは、発見されたアプリケーションの問 題を基盤となるネットワーク インフラストラクチャの問題と 関連付ける機能も必要としていました。切に必要としてい るインサイトを ThousandEyes が提供できることを知った チームは、さっそくソリューションの評価を開始しました。
ThousandEyes のテストを実施
同社は ThousandEyes を使ったコンセプト実証を進め、そ の中でプラットフォームをさまざまな既存および代替の方 法と比較しました。まず ITOps チームは EMEA、APAC、 南北アメリカの複数の主要な分散拠点に ThousandEyes Enterprise Agent を導入しました。この展開により、重要 な SaaS アプリケーションのエンドツーエンドのユーザー体 験を観察し、サイト間接続を評価できたのです。
「問題が自社のコアネットワークの事象によるものか、プロ バイダーネットワークの事象によるものかを簡単に把握し、 正確な場所とアプリケーションレベルでの相関関係を示す 情報を共有できました」と運用責任者は述べています。
グローバル拠点間で従業員体験をモニタ リング
コンセプト実証により、地域のチームから意見や支持を 集めた結果、世界 186 拠点に ThousandEyes Enterprise Agent を導入することが決まりました。また、同社は Skype for Business だけでなく Enterprise Agent も使用 して、Outlook や SharePoint などのアプリケーションの ユーザー体験をモニタしました。さらに、ThousandEyes Cloud Agent を使用して、EMEA と北米で運用している Citrix Virtual Desktop Infrastructure のクラスタと、世界 中の従業員がリモートログインに使用する VPN ゲートウェ イもテストしました。
同時に、ThousandEyes のプロフェッショナルサービス の支援を受けて、社内の中心的なユーザーに対して導 入準備を進めたほか、テスト、アラート設定、レポート、 ダッシュボードに関連する設定を完了させました。プロ フェッショナルサービスは、同社が使用しているビジネ ス分析サービスである PowerBI に合わせた統合を開発 し、IT とビジネス全体のインテリジェンスデータを統合 して可視化しました。
「運用改善プロジェクトでは、サービスの向上だけでな く、データドリブンの運用を行い、データに関する意識 を高めることも目指していました。今では、組織全体の 傾向やパフォーマンスを総合的に見ることができていま す」と運用責任者は述べています。
さらに、「ThousandEyes からは、アプリケーションの展 開場所を問わず、それら自体や基盤インフラのパフォーマ ンスについて、他のソリューションでは不可能だったデー タセットを得られています」とも述べています。
サービスアシュアランスの拡大
Microsoft Teams 導入の一環として、同社では ThousandEyes を利用して展開前、展開時、展開後にサー ビスの信頼性を確保できるかを評価しています。また、 より多くのテストを組み込めるよう、重要なアプリケーショ ンやサービスの追加を検討しています。さらに、重要なア プリケーションを操作するスタッフのユーザー体験をより 詳細に可視化できる ThousandEyes Browser Synthetic モ ニタリング（模擬ブラウザを利用したモニタリング）の潜在 的なメリットについても検討しています。
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