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あらゆる場所のデジタル体験を保証する、ThousandEyes の最新技術

投稿者 Joe Vaccaro
| | 4 分

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概要

Cisco Live 2023 にて、ThousandEyes の最新技術を発表します。この新技術により、ネットワークをエンドツーエンドでより広範囲に可視化し、より迅速にインサイトを取得できるようになります。あらゆるネットワーク上のデジタル体験を確認し、把握し、改善できる、IT 運用チームにとっては理想のシームレスなワークフローが実現します。


今日ほど、最高のデジタル体験を提供することがビジネスにとって重要な時代はありません。しかしネットワークの複雑化・分散化は進んでいます。しかもアプリケーションが原因で、あらゆるユーザーに理想的な体験を常に維持することは難しくなっています。ドメイン固有のネットワークツールでは、企業の境界を超えたネットワークに関する有益なインサイトを得られるとは限らず、また障害対応は不可能ではないにしても、時間がかかることもあります。このように可視性の欠如があると、制御不能な部分が生まれてしまい、運用のワークフローが非効率になり、デジタル体験を損なう恐れが出てきます。 

本日シスコは、お客様が現在抱えている課題に対処し、乗り越え、接続された環境で最終的に成功を収められるように支援する、最新技術をいくつか発表します。

  • 1 つ目は、エンドツーエンドのネットワークデータをあらゆる場所で可視化できる機能です。問題を特定し、迅速に解決するために、小売店やオフィス、自宅であろうと、あらゆる場所のネットワークを掘り下げて調べることができます。その特徴を以下に紹介します。

    • ThousandEyes + Meraki MX — Meraki SD-WAN 上の ThousandEyes 監視ポイントを通して、これまでになく広範囲でインターネットと SaaS を可視化

    • ThousandEyes + Cisco RoomOS デバイス — Control Hub を通して有効化した ThousandEyes Endpoint Agent を利用して、Webex の接続に関する優れたインサイトを取得

    • Cisco Secure Client 向け ThousandEyes — ThousandEyes エンドポイントと Cisco Secure Client を効率的に導入することで、ネットワークを使用する従業員の可視性を拡大

  • 2 つ目は、プロアクティブなインテリジェンスでこれまで以上に迅速にインサイトを導くことができる機能です。問題を予測して即座に解決できるため、変化する環境に対応するだけでなく、サービスレベル要件を満たすこともできます。その特徴を以下に紹介します。

    • ThousandEyes イベント検出 — 重要なインシデントの自動検出により、対応効率を飛躍的に改善

    • AWS パスの拡充 — AWS ネットワークの検証済みインサイトにより、クラウド接続をかつてない広範囲で可視化

  • 3 つ目は、ツールや管理システムのエコシステム全体で途切れのないワークフローを実現する機能です。新機能の特徴はアクションを自動化できることにあります。その特徴を以下に紹介します。


エンドツーエンドの可視性を拡大

ThousandEyes では、接続された場所に対する監視ポイントを増やしているほか、ハイブリッドワークやコラボレーションをサポートするためにデバイスの追加も続けています。この 1 年だけでも 200 以上の監視ポイントが追加され、クラウドにおける存在感が高まりました。また ThousandEyes は、Amazon の 32 のローカルゾーンのうち、31 のローカルゾーンに展開しているほか、世界中のあらゆる Webex の PoP や Webex Calling サービスも監視しています。

ThousandEyes は、RoomOS を実行する Cisco Meraki MX / Webex デバイスと統合することで、分散した企業や従業員に数多くの監視ポイントを展開。デジタル体験の可視性を拡大しています。すでに 100 万台を超える Meraki MX ルーターと 30 万台のサポート対象 Cisco RoomOS デバイスに展開されているため、IT チームは接続された環境全体で、これまでにないレベルの可視性を得ることができます。

ThousandEyes + Meraki MX

ThousandEyes Enterprise Agents は Meraki MX デバイスでネイティブにサポートされるため、分散されたリーン IT サイトやビジネスに不可欠なアプリケーション・サービス間をエンドツーエンドで広範囲に確認できるようになります。個別のハードウェアを導入して管理する必要はありません。 

ネットワークチームは、Cisco Meraki ダッシュボードから非常にシンプルなワークフローにアクセスするだけで、MX デバイスの ThousandEyes エージェントを一括で有効化することができます。その後、一般的なアプリケーション向けに用意された直感的なテンプレートを使用して、わずか数クリックで ThousandEyes のアクティブ監視テストを設定できます。各 MX サイトから ThousandEyes の可視性を得ることで、IT チームはネットワークパスとパフォーマンスに関する詳細なインサイトを取得し、プロアクティブに問題を特定して、解決までの時間を短縮し、中断を最小限に抑えることができます。そして何よりも、ビジネスにおいて重要なサイトへの接続を維持できます。

統合の仕様については、以下のデモをご覧ください。

この統合は現在、2023 年第 4 四半期にリリース予定となっております。ご興味のある場合は、ご登録いただければリリース時にお知らせします。

ThousandEyes + Cisco RoomOS デバイス

ThousandEyes Endpoint Agents は、Cisco RoomOS デバイス(Desk Mini、Desk Pro、Room Bar システムなど)に直接統合され、Webex のコラボレーション監視機能を強化します。Microsoft Teams、Zoom、Google Meet などの Webex デバイスと相互運用可能な他のアプリケーションも近々導入予定です。いずれの新機能も、広範囲のコラボレーション環境を管理する上で効果を発揮します。 

この統合により、新たなソフトウェアや機器のインストール / 管理といった手作業を増やすことなく、専用ルーム環境や個人のデバイスから簡単にモニタリングできるようになります。RoomOS デバイスの ThousandEyes Endpoint Agent を使用すれば、IT チームはこれらのサービスのネットワークパスを完全に可視化することができるため、自動セッションテストを活用して、電話や会議をする上で発生する問題を迅速に特定・解決できます。ThousandEyes Endpoint Agent はすべて Webex Control Hub で簡単に有効化できます。

この統合を通して取得できるデータには、デバイスの稼働時間、CPU 使用率、メモリ使用率、ネットワーク遅延、パケット損失に関する情報が含まれています。ハイブリッドワークスペースに影響を及ぼす問題をプロアクティブに検出・解決し、途切れなくかつ生産的なコラボレーション体験を実現します。​

統合の仕様については、以下のデモをご覧ください。

この統合は現在利用可能です。 Cisco RoomOS 統合ページで、ThousandEyes を使用して Webex ミーティングに関する強力な洞察を得る方法をご覧ください。

Cisco Secure Client 向け ThousandEyes

従業員全体をエンドツーエンドで可視化し、IT / エンドユーザー サポート チームを支援するための ThousandEyes Endpoint Agent は、Cisco Secure Client のモジュールとして提供されます。

Cisco Secure Client 向け ThousandEyes の特徴は、統一された配布 / インストールプロセスです。また、ThousandEyes と Cisco Secure Client の統合により、シスコのセキュア アクセス サービスエッジ(SASE)対応 PC 上ではエンドユーザーの高度なモニタリングが可能になり、可視性のギャップを排除します。ハイブリッドワーク環境のあらゆる場所で働く従業員について、IT チームがデジタル体験を制御できるようになります。

この統合は現在利用可能です。

プロアクティブなインテリジェンスによる迅速な問題解決

数週間前における ThousandEyes WAN Insights のリリース時に詳しく述べたように、インターネットやクラウド環境で途切れのないアプリケーション体験を実現するには、プロアクティブで自動化された監視アプローチが必要です。本日は、このアプローチをサポートする 2 つの最新技術、「ThousandEyes イベント検出」と「AWS パスの拡充」を発表します。

ThousandEyes イベント検出

「ThousandEyes イベント検出」は、デジタルデリバリースタックの重大な問題を検出、分析、解決するプロセスを自動化することで、障害対応を簡素化し、迅速化します。自動的にインシデントを検出して、インシデントの発生時間や発生場所を表面化させることで、手動でネットワーク問題に対応する必要性を軽減できることが特徴です。 

ThousandEyes の Internet Insights がグローバルな ISP・SaaS 障害を自動的に検出するのと同様に、イベント検出は強力で高度なアルゴリズムロジックを適用して、独自のテストから取得したデータを分析し、各データを相互に関連付けて、異常を特定。問題源を三角測量して、影響を受けた場所やアプリケーションを強調表示し、「ノイズ」となる誤検出や無関係なエラーを自動的に除外します。さらに、DNS、サーバー、ネットワーク、プロキシ、ネットワーク障害関連など、問題の領域に基づいて発生中または過去のインシデントを分類し、長期的なサービスの中断をより詳細に把握することができます。 

イベント検出は問題の根本原因を迅速に突き止め、平均検出時間(MTTD)や平均識別時間(MTTI)を大幅に短縮することを目的としています。


AWS ネットワークパスの拡充

ThousandEyes の「AWS ネットワークパスの拡充」により、パブリックや独自の AWS データソースからのデータを使用して ThousandEyes の Path Visualization(経路可視化機能)が強化され、Amazon Web Services(AWS)をかつてない規模と深さで可視化できます。アプリケーション パフォーマンスに影響を与えている問題をプロバイダーと協力して解決するのは難しいという声をお客様からよく耳にしますが、この新機能により、こうした重要課題に対処できることになります。

AWS 環境内のアプリケーションおよびその依存関係の管理・運用を担当するチームは、AWS ネットワークパスに関する追加のヒューリスティック データや診断データを活用して、AWS とその他のピアネットワーク間の AWS ノードおよび境界を迅速に特定することができます。 

AWS ネットワークパスの拡充には、AWS ネットワーク内のノードに適用される以下のデータが含まれます。

  • AWS リージョン(us-east-1 など)
  • AWS サービス(例:EC2、DynamoDB、CloudFront、Route53、Global Accelerator、その他)
  • AWS ネットワーク ボーダー グループ(AWS が IP アドレスを広告するアベイラビリティーゾーンまたはローカルゾーン、us-west-2-lax-1 など) 
  • 地理位置情報(東京など)

Amazon の Global Accelerator(AGA)API は、最も近い AGA の POP(Point of Presence)までの遅延など、ThousandEyes Path Visualization 内の AGA 診断にも使用されます。そして、予想される遅延と、特定の場所/ユーザーからの ThousandEyes テストによって測定した実際の遅延を比較します。IT チームはこのインサイトを使用して、特定の時点で AWS で報告されたエンドツーエンドのパフォーマンスと実際に測定したエンドツーエンドのパフォーマンスの差、つまり問題の原因を特定して証拠を収集するため、必要に応じてエスカレーションすることができます。 

クラウドパフォーマンスをより詳しく把握することで、問題の対応と修復中に根本原因分析(RCA)を迅速に実行し、導入や変更管理中の検証を改善し、継続的なアシュアランスと最適化を進めるために必要なインサイトを得ることができます。

この機能は現在、2023 年第 3 四半期にリリース予定です。

ワークフローの簡素化

運用の非効率性を解決し、プロセスの簡素化をサポートすることは、当社のイノベーションの流れと製品ロードマップの中で現在も、今後も優先事項となります。最近発表した新しいプラットフォーム機能である「OpenTelemetry 向け ThousandEyes」と「AppDynamics の双方向統合」は、ツール、管理システム、運用チーム間で滑らかなコラボレーションを保証する方法の 2 つの例です。これらの機能に加え、Cisco SD-WAN vAnalytics コンソール内から Cisco SD-WAN vManage に ThousandEyes WAN Insights の SD-WAN ポリシー推奨事項を自動的に適用する機能が追加されます。

WAN Insights 内にて推奨事項をクローズドループで自動適用

今年初め、シスコは Cisco SD-WAN vAnalytics コンソール内から ThousandEyes WAN Insights の推奨事項を利用できる新技術を発表しました。そして今回、推奨ポリシー設定を vManage により簡単に導入できるよう、推奨事項を選んで適用できるオプションが vAnalytics で利用できるようになります。オプションで選択するだけで、ポリシーが自動的に vManage で設定されるため、ネットワーク運用チームが手動で設定する必要がありません。運用チームが複雑なポリシー設定の変更に追われることがなくなるため、運用上の負荷を増やすことなく、WAN Insights の優れた予測機能や SD-WAN 推奨事項の機能を活用できるようになります。

この機能は現在、2023 年第 2 四半期にリリース予定です。

あらゆるデジタル体験の保証

ThousandEyes やシスコ製品全体で提供されるこれらの最新技術は、ボーダレスネットワークであらゆるデジタル体験を保証するための、新たな一歩になります。またシスコは、デジタルに対応した未来へと前進し、複雑な環境下でも最高のデジタル体験を維持し、優れたインサイトを提供し、運用ワークフローを合理化できるように、エンドツーエンドの可視性をこれからも改善し続けていきます。今後の発表にもご期待ください。


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