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Traffic Insights:NetOps を変革

投稿者 Jonathan Zarkower
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概要

Cisco Live Amsterdam で、ThousandEyes は、お客様を Traffic Insights のプライベートプレビューにご招待することを発表しました。Traffic Insights を導入すると、NetFlow および IPFIX を模擬テストデータと相関付けて、企業ネットワークのパフォーマンスをコンテキストと共に詳細に可視化できます。また、シスコは、ThousandEyes と Splunk および Cisco Catalyst Center との統合を発表しています。


人々の暮らし方や働き方は歴史的にも大きく変わろうとしており、私たちはその真っただ中にいます。デジタル環境を活用してさまざまな場所で働いている従業員や顧客は、時間や場所を問わず、必要なアプリケーションやサービスにアクセスできることを求めています。ビジネスリーダーたちも、高品質のデジタル体験を重視し、これを実現できなければ、顧客ロイヤルティ、ブランド認知度、ひいては収益にも影響が及ぶと考えています。

しかし、IT 境界の内外にかかわらず分散アーキテクチャとネットワークドメイン全体で優れたデジタル体験を提供しようとすると、さまざまな課題が生じます。例を 1 つ挙げましょう。所有ネットワークと非所有ネットワークのモニタリングには、多くの場合、異なるアプローチが使用されています。これが、データセットの分散や断片的な可視性につながり、効率の低下や、ビジネス上の問題解決の遅れを生み出しています。現代的な職場環境への対応を見据え、最適化された顧客体験を提供するには、アシュアランスとデジタルレジリエンスへの新たなアプローチが必要です

ThousandEyes は、創業以来、所有か非所有かにかかわらず、ネットワークに生じる可視性ギャップの解消を使命に掲げています。自動化されたインサイト、プロアクティブな提案、クローズドループ オペレーションを中心に据え、パフォーマンスの最適化やサービス中断の抑制が容易な環境をオペレーションズチームに提供してきました。

ThousandEyes は、今週の Cisco Live Amsterdam で、お客様に Traffic Insights のプライベートプレビューへのアクセスを提供することを発表しました。Traffic Insights は、ThousandEyes による可視化を所有ネットワークドメインにまで拡張できるイノベーションであり、これによって、ネットワークチームは、ネットワークの動作と、それがエンドユーザー体験に与える影響を、詳細なコンテキストと共に高い粒度および精度で把握できます。プライベートプレビューの詳細については、以下でご説明します。 

さらに、新しくリリースした「Cisco ThousandEyes App for Splunk」を Splunkbase でご利用いただけるようになりました。シスコは、Cisco Catalyst Center のお客様向けに、強化した ThousandEyes オンボーディング体験を発表しており、この機能では、組織のあらゆるドメインでのユーザー体験アシュアランスが最重視されています。

Splunk 向けの ThousandEyes アプリケーションを導入すると、両社のお客様は、ThousandEyes データを Splunk プラットフォームに簡単に統合して、価値実現を早めると共に、Splunk ダッシュボードでデジタル体験の重要なコンテキストを確認できます。また、Catalyst Center では、オンボーディングが新たに効率化されているため、同製品のお客様は、ThousandEyes の利用資格を通じて、所有環境および非所有環境の迅速かつ詳細な可視化を簡単に行えます。

Cisco Live に参加いただくと、1 週間を通して、プレゼンテーションやライブ製品デモを見ながら、こうしたイノベーションの知識や体験を深められます。イベントの開催中、このブログでは、Traffic Insights によってネットワーク内の問題をいかにすばやく特定し、短時間で修復できるかについて詳しく説明します。それでは、始めましょう。

相関を示す詳細な可視化が必要な理由

企業ネットワークの管理には、各種ツールやモニタリングソリューションとして、フローデータの収集および分析といった受動的な方法と、模擬テスト形式での能動的なモニタリングによる方法の両方がこれまで使用されてきました。

受動的なモニタリングと模擬テストはどちらも価値ある方法です。しかし、これらは、異なるユースケースや問題向けに用意されたものです。生成されるデータセットも異なるため、ネットワーク内の問題を簡単に特定し修正できない場合があります。

一般的なネットワーク管理プロトコルには、シスコが開発し、普及している NetFlow などがありますが、こうしたフローデータの分析は、ネットワークの障害対応、トラフィック エンジニアリング、傾向分析、キャパシティプランニングに広く利用されています。ネットワークの模擬テストでは、ユーザートラフィックをシミュレートしてネットワークの問題を特定します。具体的には、アプリケーションからエンドユーザー間のレイヤ 3 パスを可視化すると共に、そのパスに沿ったパフォーマンスをエンドツーエンドおよびホップバイホップで測定します。 

ここでの問題は、フローと模擬テストのデータは油と酢のような関係にあり、簡単には混ざらないことです。つまり、データ構造も使用方法も異なっている(フロー収集はリアクティブ、模擬テストはプロアクティブに実行される)ため、これら 2 つのデータセットを相関付けて、ネットワークパフォーマンスをまとまった形式で包括的に把握することは困難です。そのため、ネットワーク管理上、十分な可視化を行えません。

たとえば、フローデータからは、ネットワークが過剰に利用されているかどうかを確認できますが、それだけでは、アプリケーションのパフォーマンス低下が過度な利用によるものとは判断できません。模擬テストでは、ネットワークパスのどこでパケット損失が生じているかが明確になりますが、原因のトラフィックを具体的には特定できません。そうした違いがあるため、包括的かつ正確なビューを得るのが難しく、NetOps チームは、ネットワークの問題に迅速に対処できない状況に置かれています。こうした課題を解決しようと、ThousandEyes は、Traffic Insights を開発しました。 

Traffic Insights を導入すると、パフォーマンスのさまざまな問題の検出から、その原因となるネットワークのトラフィックやアプリケーションの特定までを短時間で行えます。これによって、障害対応ワークフローの効率化や、根本原因の迅速な特定が可能になり、複数ツールの利用や手動による相関付けなしに、修復を早められます。

フローおよび模擬テストデータを自動で相関付け

フローと模擬テストのデータを相関付けて、根本原因を正確かつ実用的に評価するには、かなりの時間と労力が必要なため、NetOps チームでは、これが大きな課題となっています。簡単に言えば、手動の相関付けが、障害対応を妨げているのです。Traffic Insights では、ThousandEyes による模擬テストデータと、ThousandEyes Enterprise Agents から収集および転送されたフローデータ(NetFlow または IPFIX)を自動的に相関付けるという独自の方法で、こうした課題を解決します

図 1.  Traffic Insights では、パケット損失が発生しているノードからのトラフィックを直接簡単に表示できる
図 1. Traffic Insights では、パケット損失が発生しているノードからのトラフィックを直接簡単に表示できる

Traffic Insights を使用すると、パケットの損失や遅延に関連するトラフィックをノードレベルで迅速かつ明確に特定できます。シスコの Network-Based Application Recognition(NBAR)に対応しており、生成されたフローデータがアプリケーションに基づいて分類されるため、トラフィックを特定する精度がさらに高まります。 

図 2.  スタックチャートを使用すると、最も多くのトラフィックを生成しているアプリケーションを簡単に可視化できる
図 2. スタックチャートを使用すると、最も多くのトラフィックを生成しているアプリケーションを簡単に可視化できる

そのように詳細な可視化を行えるため、ネットワークスループットを妨げ、結果的にユーザー体験の品質を低下させている特定のアプリケーション トラフィックを迅速に確認できます。

強力なユーザーインターフェイスでワークフローを簡素化

複数のツールやソリューションを使いながら、使用状況データや、エンドツーエンドのパフォーマンスに因果関係があるかどうかを把握しようとすると、貴重な時間がコンソールの切り替えに費やされるだけでなく、データセットを手動で相関付けて根本原因を特定しなければなりません。

Traffic Insights なら、シンプルで効率的なアプローチを得られるため、特定のアプリケーション、ユーザー、拠点によってパケットの損失や遅延がどのように変化するかを迅速かつ簡単に確認できます。1 つのコンソールセッション内で、パフォーマンスが低下しているネットワークノードの関連トラフィックを表示することが可能で、この操作は、可視化されたパスのノードをホバーしてクリックし、直感的な Traffic Insights View 画面にアクセスするだけで行えます。

Traffic Insights により、ネットワークインシデントの発生前、発生中、発生後も含め、30 日間の使用の傾向とパターンを簡単に可視化し評価できます。これらの変化を、時間経過を追いながら見ていくと、どのトラフィックが特定のインシデントの原因だったのか、また、それがインシデント前後でどう変化しているかを確認できます。広範なフィルタリング機能や、フローレコードをすばやくソートし表示する機能によってパフォーマンス低下の原因を正確かつ簡単に特定すると共に、カスタマイズ可能なダッシュボードで企業ネットワーク全体のトラフィックをすばやく可視化することも可能です。

図 3.  ダッシュボードには、どのデバイスが大量のトラフィックを生成しているかなどをすぐに把握可能なビューが用意されている
図 3. ダッシュボードには、どのデバイスが大量のトラフィックを生成しているかなどをすぐに把握可能なビューが用意されている

企業の環境全体をシンプルかつスケーラブルに可視化

Traffic Insights は、ThousandEyes Enterprise Agents が備える NetFlow および IPFIX データの収集と転送の機能に対応しているため、ネットワーク全体のトラフィックを簡単に可視化できます。このエージェントに対応するよう設定したネットワークデバイスだけでなく、ネットワークに展開済みのサードパーティコレクタからも、フローデータを ThousandEyes エージェントに送信できます。フローデータは、ThousandEyes エージェントから ThousandEyes プラットフォームに転送され、対応する模擬テストデータと相関付けられた後に ThousandEyes ポータル内に表示されます。

ThousandEyes Enterprise Agents は、仮想または物理アプライアンスとして動作させることも、シスコのネットワークデバイスに直接統合することも可能なため、Enterprise Agents が展開されている拠点であれば、Traffic Insights を簡単にアクティブ化できます。これには、ThousandEyes ポータル内のわかりやすい設定ワークフローを利用するため、多くの拠点のネットワーク使用状況を可視化する際に必要な労力が大幅に削減されます。また、そうした拠点のトラフィックを Traffic Insights のビュー内に表示しやすくなります。

Traffic Insights では、アラートをカスタマイズすることで、運用上のメリットも得られます。これによって、トラフィックがトラフィック固有のしきい値を超え、望ましくないレベルに急上昇した際に、決断力のある迅速な対応をとることができます。アラートは、組み込みの統合またはカスタムウェブフックを通じて、各種 ITSM プラットフォームと簡単に統合することも可能です。

Traffic Insights:NetOps を変革するソリューション

ThousandEyes プラットフォームで利用可能な非所有ネットワークおよびサービスの可視化と Traffic Insights を連携させると、アシュアランスがエンドツーエンドで向上します。企業アプリケーションのパフォーマンスやエンドユーザー体験に影響を与えているアプリケーション、エンドユーザー、ネットワークを詳細なコンテキストと共に把握できるからです。

また、ネットワーク使用状況データを活用するという独自のアプローチが、運用の簡素化と、迅速な障害対応を可能にします。これほど洗練された機能、柔軟性、統合の容易さを併せ持つソリューションは、市場では他に存在しません。


Traffic Insights を今すぐご利用開始

Traffic Insights の詳細については、Cisco Live Amsterdam の ThousandEyes ブースにお越しいただくか、当社の Web サイトにある情報をご覧ください。

ThousandEyes を現在ご利用中のお客様は、ThousandEyes プラットフォームに用意されたフルサポートのプライベートプレビューを通じて、Traffic Insights に今すぐアクセスいただけます。アクセス開始については、ThousandEyes またはシスコのアカウントチームにご連絡いただくか、こちらからお問い合わせください。


注:記載されている製品と機能の一部は開発段階にあり、使用可能になった時点で順次ご提供します。これらの製品と機能の提供スケジュールは、シスコがその裁量で変更することがあり、シスコはこの文書に記載された製品または機能の提供の遅れまたは中止について一切の責任を負いません。


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